3/22(火)うめだプレミア「108の煩悩と底知れぬ本能を…Vol.2」

場所/うめだ花月、開演/21:45〜
出演/後藤秀樹、小堀裕之(2丁拳銃)、ヤナギブソン(THE PLAN9)

「池下釣具店」

後藤さんが釣りをしていると、そこへひとりの未亡人がやってくる。
その未亡人は「釣れますか?」と、後藤さんに話しかける…。

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後藤さんの振り返りにあったように、言葉遊びのネタでした。
「釣れますか?」から「連れ…いますか?」など後藤さんと小堀さんの会話で
コントが展開していく感じです。個人的にはとても好きな感じのネタでした。

ブリッジ(留守電)

「マイフェイバリットソング」

街中でクイズ番組のリポーター、ギブソンさんが番組に出演してくれる
素人カップルさんを物色中。「どっかにおらへんかなー?イタイカップル…!」。

そこへ、一組のヤンキーカップルがやってくる。ここぞとばかりにお願いにいくギブソンさん。
彼氏はその気は無かったが、彼女が出ようと言うと、即決で出演決定。
クイズは同じ答えを二人が出せれば、賞金がもらえるというもの。

一問目「はじめてキスした場所は?」
彼氏「かんらんしゃ」
彼女「おろち」
彼氏が書く答えは全部ひらがな…。

二問目「はじめてデートした場所は?」
答え失念しました…すみません。

三問目「彼女が好きな食べ物は?」
彼氏「ハンバーグ」
彼女「びわ」

四問目「彼女が欲しいプレゼントは?」
彼氏「ティファニーのネックレス」
彼女「休み」

五問目「彼女が好きな歌は?」
彼氏「抱きしめたい」
彼女「青色」

全くもって正解が出ない二人。そして、彼女の好きな歌「青色」を
知らなかった彼氏は、早速、「青色」をレンタルして聞いてみることに…。

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舞台上にCDデッキがあり、「青色」がフルで流れ、それに後藤さんがツッコんでいくというもの。
前奏の前の小堀さんの台詞に「赤い目をした兎 黒い目をした僕達 みんな同じ人間なんだよ」と
何故か「赤い目をした兎」まで人間だと言いきってるのは変だ、とか、
「青い色が好きだった 男の子の色」は必ずしも男の子の色が青色とは
限らないとか、「バカだけど暇じゃない 想像で眠れない」とか
「薄着でも寒くない スピードもこわくない」のは「人それぞれやろ!」と…
本当に矛盾だらけでした(笑)そして、すんごい楽しそうにツッコんでました。

そして、ヤナギさんの顔がちょいちょい気持ち悪かったです(いい意味でね!)。
ヤナギさんは話を聞いてるようで全く話を聞いてないというキャラでした。半目の威力スゴイ!

ブリッジ(留守電)

「デリバリーファッションへルス」

デリヘルを呼んだギブソンさん。チャイムが鳴り、ドアの覗き穴から
顔を確認すると、自分の顔と間違いそうなデリヘル嬢が立っていた。
チェンジしようとして、あれこれ話を聞いていくと、彼女はこの仕事に就いて、
これが初めての仕事だという。何気にエロイ顔になるギブソンさん。
そこへ彼女の父親が現れる…。

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感想は…ゲスっ!!(笑)
デリヘル嬢のお父さんが現れておかしな展開になっていくのですが、
飛び交う言葉がもうゲスイのなんの。大声で渇舌よく下ネタを言う、後藤さん。
隙あらば脱ごうとする小堀さん。暗転にヤナギさんの悶え声のみが響く舞台。
まともな人が全く出てこないコントでした(笑)けど、すんごい笑った!楽しかった!

ブリッジ(留守電)

「あの日のおばさん」

年を取ってもなお、忘れがたい思い出があった。
それは若かりし時、桜が咲きはじめる頃の出来事…。

夜遅くまで残業の毎日を送る、後藤秀樹(25才)。
書類を何度も、書いては書き直し…と机の周りはゴミでいっぱいである。
そこへ一人の掃除のおばさんがやってくる。ゴミを黙々と片付けるおばさん。
後藤さんがゴミを投げるのを見て「ちゃんと捨てーや!」と注意し、
後藤さんが何気なくゴミを拾おうとしたその瞬間、二人の手がふれあった…。

その時から、掃除のおばさんに一目ぼれした後藤さんは毎夜毎夜、
おばさんが片付けに来るのを心待ちにするようになった。
おばさんの名は「妙子」(45才)。タイプは「高倉健みたいな人」。
がなかなか片付けに来ないと、わざとゴミをたくさん出してみたり、
気を惹こうとぽっぽやの格好をしてみたり、「桂三枝」が好きだと聞くと
プレゼント(YES・YES枕)を贈ってみたり…一生懸命あれこれ妙子の
気を惹こうと考える秀樹。そして、かなり年下の秀樹のことを最初は
全く相手にしていなかった妙子もそんな一生懸命な思いをうけ、
何時の間にか惹かれあっていく二人。丁度、桜が満開になる頃のことだった。

そして、桜の時期も終わり、桜が散りはじめた頃…
そんな幸せの日々は長くは続かず、秀樹に北海道へ転勤せよとの辞令が…。
北海道に行けば、出世は約束されるが、妙子と離れることになってしまう。
ある夜。悩んで元気が無い後藤さんの元にいつも通り妙子がやってくる。
後藤さんは無理に笑顔を作り、「ロミオとジュリエット」のお芝居を一緒に
やってほしいと台本を手渡した。台本の間から、辞表が落ちる。
辞表のことを問い詰められ、会社を辞める決心を話した後藤さん。
しかし、その言葉を聞いて、妙子は「それゴミやんな?おばちゃんが捨てとくわ」と…。
「離れたくないんだ!」と秀樹はいうが、冷たく突き放すおばさん。
そして、そのまま別れてしまう二人。後藤さんが立ち去った後、妙子は言った…。

「うちかて、うちかて・・・!」

数年後、東京に帰ってきた秀樹。
出世した秀樹は、仲間達と楽しく仕事をしている。
そこへ一人の掃除のおばさんがやってくる。黙々と掃除をするおばさん。
帰り際、おばさんを見て、ふと振り返るが、そのまま立ち去る後藤さん。

そのまま暗転。暗転があけるとそこにバケツとほうき、長靴が…。
そんな後藤秀樹(25才)と妙子(45才)の切ない恋の物語。

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ちょっとメロドラマ風に書いてみました(笑)
振りかえりにもあったようにマジ芝居でした。普通に切なくなりました。
小堀さんの書くこんな「泣けるコント」大好きです。BGMは森田童子!

そして、コントのブリッジが後藤さんと小堀さんが留守電で会話していくというもの
だったのですが、どこでどういうことを喋ってたのかはっきり覚えていないので、
記憶に残ったものだけをまとめて書いておきます。
会話調になってますが、かなり省略&曖昧です。
大体こんなことを喋ってたってことで、ご了承下さい。

ブリッジ(留守電)

・後「もしもしー、後藤ですー。いつも留守電なんですね。本当に忙しいんですか?またかけますー。」
 小「もしもし、2丁拳銃の小堀ですー。出れたけど、出ませんでした。忙しいんで、すみません。」

・後「また一緒にやるということで、ネタのほうよろしくお願いします。あとはよろしくー。」

・後「マンスリーよしもとの男前ランキングに納得いきません。」
 小「ルミネの楽屋でも盛りあがりましたよー、8位はリアルすぎるやろって。
   僕は不細工ランキングに入ってたましたが、抱かれたくないランキングには
   入ってなかったので、抱かれたいブサイクってことでー。」

・後「前に央人くんと会った時、あまりにも可愛すぎて写メ撮りました。それから「俺の子や」と
   見せびらかしてます。みんなのくいつきがあまりにもよかったんで、すみません。」
 小「央人なんですがー、ちょっと事務所入って子役みたいなことやってるんで、権利とか発生するんで…
   撮った時間と、誰にどれだけ見せたか、大体でいいんで箇条書きにして書いて下さい。」とかなり念押し。

・後「芝居もん2本出るのすごくない?スゴイやろ?誰も言ってくれないので言って下さい。」
 小「はい、スゴイと思いますー。」

・後「今回は、前回みたいなヘルスのコントやめましょう。行きにくくなるんで…」
 小「あんな感じ好きなので、やりたいです。」

・後「最近、ミスチルのこと好きみたいで嬉しいです。一時的なものやったら殺します。」
 小「MDありがとうどざいます。全然聞いてません。」

・後「次回、名古屋でやりたいと思っています。どうですか?」
 小「熊本とかどうですか?たくさんへルスありますよ。会社に聞いてみますー。」
 小「やっぱりさっきの話なかったことにしてください。」

エンディング

後藤さんと小堀さん、そしてギブソンさんの三人でちょこっとトーク。
留守電の会話にもあったように「次回は7月頃」名古屋での公演が決まっているらしいです。
沖縄にも行きたいという後藤さん。ギブソンさんはもはや次回もゲストに決定してるらしいです。
かのギブソンさんには今回、出演したコント二本中二本がゲスいコントだったことから、
「あんなゲスイコントはじめて見ましたよ!」と言われる始末。
「ゲストってゲスいゲストの略ですか?」と。「また出てください」と言う後藤さんに対し、
「ハイ、もちろん喜んで」と答えるも、キョロキョロしながらどこか上の空で答えていました(笑)

そんなこんなでエンディング。とっても楽しかったです。ゲスいコントも泣けるコントもいい!
そして、後日、後藤さんの振り返り日記で小堀さんの役が全部同一人物だということを知って
ビックリしました。全く気づかんかった…!妙子はかなり苦労した人なんですね…(笑)。